音のS/Nと音楽のS/N

ファイル・ウェブというAV機器のポータルサイトで、坂本龍一氏のインタビューが載っていました

しかし、こんなサイトがあったのか・・・

勉強不足を痛感・・・


(ついでに、サイト名のファイルは"file"ではなく"phile"

愛好家、マニアという意味合いで、"audiophile"、"cinephile"なんて言ったりします)


『坂本龍一氏に訊く、これからの音楽のかたちと価値とは』


内容は、配信とメディアの問題についてですが、その中の武満徹のエピソードが印象に残りました

武満徹さんの話ですけど、戦争中に空襲に遭って防空壕に逃げ込んだら、居合わせた将校が、蓄音機でシャンソンをかけた。もちろんノイズがいっぱいだったんだろうけれど、その時もの凄く感動して、彼のその後の音楽活動の原点の一つになったんだそうです。だから、“音のS/N”と“音楽のS/N”って全然違うんです。


「音のS/Nと音楽のS/N」という言葉に対して、以前同じような事と考えたことがあって
数年前、毎月サンレコを買っていたのですが、録音テクニックや新製品の紹介を見てると、そこまでしなくていいだろうというか、音を作りたいのか音楽を作りたいのか、わからなくなった時があります


勿論、制作側の人にとっては、(原音に近づけるという意味で)良い音で録るのは重要だろうけど、聞き手にとっては、音質よりも音楽とその音楽を聴くシチュエーションの方が重要じゃなかろうかと思います