斉藤和義『紅盤』を聴く
- アーティスト: 斉藤和義,BONNIE PINK,阿久悠,辻村豪文,浜田省吾,一倉宏,森雪之丞,松本隆,ジョン・レノン,伊坂幸太郎,桑田佳祐
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2007/03/21
- メディア: CD
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斉藤和義の紅盤を聴く
相変わらず、ちょっとぶっきらぼうな歌い方で、それがたまらなく魅力的である
彼の歌の魅力は、歌詞や作曲よりも、そのぶっきらぼうな歌い方にあると思っている
ラブソングであれ、失恋ソングであれ、彼は同じような調子で歌う
そして、ほとんど自分の感情を込めていないように聞こえる
その歌に対して、固有の感情を込めない歌い方は、結果として無駄なものがそぎ落とされ、それ故、我々の耳に造作もなく入ってくる
歌い手が、ありったけの気持ちを込めた歌は、時として纏うものが大きすぎて自分の耳を通過しない事もある
だが、彼の歌は無駄なものがない分、我々の耳に引っかかることがなく、それ故、自分の脳まで一気に歌が届くのだ
そして、歌詞に対して、旋律に対して、自分の中で想いが綴られる
だから、何度も何度も、彼の歌を聴きたくなる