自分の音楽人生〜長渕剛を中心に〜

『気球クラブ、その後』を観て過去を思い出したせいか、自分の音楽のルーツである長渕剛のベスト盤『いつかの少年』を引っ張り出して聴いてみた

今の若い人にとっては、長渕剛というと、金髪タンクトップかもしれないが、自分が嵌り始めた15年前は、本当に尖がった存在だった
(短髪、サングラス、派手なシャツで、見た目が怖すぎた)

けれども、デビューからしばらくは、もっと軽い歌手だった
(『LIVE』でのひざまくらのトークは、尖がってた頃には想像出来ない)


中学に入った頃に、家にあった剛のCDを聴き始めた
といっても、家には『LIVE '89』と『Don't Cry My Love』しかなく、それらを何回も聴いてるだけで
あとは、父親のカセットテープで順子なんかを聴いていた

そして、剛がブルースの影響を受けたと聴き、自分もブルースを聴き始め、ブルースハープを練習し始めた
それにしても、中学生でリトル・ウォルターを聴いてるのは、今考えると怖いね


『Don't Cry My Love』に収録されている『僕のギターにはHeavey Gauge』という曲は、30歳近くの剛が描かれているのだけれど、ちょうど今の自分の年齢と重なる所があり、何か歌詞に共感する部分があって、色々と思いを巡らせてしまった


その一年位後、今は無き『MJ -MUSIC JOURNAL-』という音楽番組で、たまたま『Live '92 JAPAN TOKYO DOME』のとんぼが放送されたのだけれど、まさに衝撃だった

6万人の前で、ギター数本とキーボードのみで奏でられるとんぼ
あまりに格好良すぎた

清原の引退セレモニーで、大阪ドームでギター一本で唄っていたけれど
あれなんかよりもっと鋭く、厳しく、圧倒的に格好良かった

89年の『昭和』から91年の『JAPAN』まで、日本の音楽界のトップにいたのは間違いない
(昭和から平成に変わったとき、その事を歌ったのは彼だけだと思う)

その後も、彼のアルバムだけは追いかけていた
けれども、『SORA』の頃から、距離を感じ始めた

初めて聴く歌でも、歌詞やコード進行が何となく想像できるようになり、ありきたりの曲に聴こえるようになってしまった


閑話休題


中学から高校にかけて、長渕に嵌りまくる一方、エレキギターの曲は、ほとんど聴かなかった
興味がないから、イングヴェイのフレーズくらいしか聴かず、ただ速いだけじゃん、なんて思ってた

けれども、大学一回生の時に、同じサークルにいたM君から
Mr.Bigのアルバムを貸してもらい、そこから一気にエレキに嵌っていった
彼らの曲は、速いだけじゃなくて、メロディアスだった

そして、彼からは色々なCDや本を借りて聴きまくった
あの時のLed ZeppleinのMDは、今でも大事に保存している

その後、彼は半年程でサークルを止め、別の活動をしているというのを聞いた
もし可能ならば、もう一度音楽の話をしてみたい。。。


なんて事を、Led ZeppelinのIIを聴きながら、電車で考えていた
そして、駅に着いて降りた途端、Thank youのイントロが始まる。。。
何て出来すぎな一日だろうか